婚活をしていると、「持病があるけれど、正直に伝えるべきか?」と悩むことがあります。

特に結婚を前提とした関係では、健康面も重要な要素の一つです。しかし、「話したことで相手に敬遠されたらどうしよう」「いつ、どう伝えるのがベストなのか」と、不安を感じるのも当然です。

この記事では、婚活において病気を伝えるべきかどうか、どのタイミングで話すべきか、そして相手に受け入れてもらいやすい伝え方について解説します。

※婚活において健康状態は、パートナー選びの重要な要素のひとつです。実際、厚生労働省の調査でも、生活習慣病や慢性疾患を持つ人の社会参加率は年々増加しており、多くの人が日常生活を支障なく送っています(出典:厚生労働省)。

婚活アドバイザー ゆう

大切なのは、相手との信頼関係を築きながら、無理なく自分らしく婚活を進めることです。

1. 婚活では病気を隠すべきか?オープンにすべきか?

病気を婚活の場で隠すか、正直に話すかは、ケースバイケースです。ただし、以下の3つのポイントを考えることで、判断しやすくなります。

1-1. 病気が結婚生活に影響を与えるか?

持病の種類によっては、結婚後の生活に大きな影響を与えることもあります。

  • 日常生活に支障がある病気(例:頻繁な通院が必要、体力的な制約がある)
  • 遺伝する可能性がある病気
  • 妊娠・出産に影響がある病気

※国立がん研究センターなどでも『がん患者と妊娠・出産に関するガイドライン』が公開されており、正しい知識を持つことが大切です(参考:国立がん研究センター)。

婚活アドバイザー ゆう

遺伝性疾患や妊娠・出産に影響を及ぼす病気については、早い段階で専門医に相談し、情報を整理してから相手に伝えるのが安心です。

1-2. 相手との信頼関係が築けているか?

まだ関係が浅い段階で病気の話をすると、相手が不安に思うこともあります。しかし、ある程度親密になってから話せば、相手も理解しやすくなります。

1-3. 自分がどこまでオープンにできるか?

病気を隠したまま関係を進めることにストレスを感じるなら、早めに話したほうが精神的に楽になります。一方で、ある程度の関係性ができるまでは伝えたくないと思うなら、無理に話す必要はありません。

2. 伝えるタイミングはいつがベスト?

婚活の場で病気を話すタイミングは、関係性の深まりに応じて決めるのがベストです。以下の3つの段階を参考に、自分に合ったタイミングを見つけましょう。

2-1. 初対面やプロフィールでは伝えない

初対面やプロフィール段階では、あえて病気の情報を公開する必要はありません。まずは相手の人間性や価値観に触れ、信頼関係を築くことが大切です。

婚活アドバイザー ゆう

これは心理学でも『自己開示の返報性(Aron & Aron, 1986)』と呼ばれ、自分の情報を徐々に開示することで、相手も心を開きやすくなるとされています。

2-2. 数回デートを重ねた後に伝える

相手との関係が深まり、「この人と真剣に向き合いたい」と感じたタイミングで伝えるのが理想的です。

目安としては、3~5回目のデート以降がおすすめです。この時点である程度信頼関係ができていれば、相手も冷静に受け止めやすくなります。

2-3. 結婚を意識するタイミングで伝える

結婚に向けて真剣に交際を考え始めた段階では、病気のことをきちんと伝えましょう。相手も「結婚後の生活」を具体的に考えている時期なので、真剣に受け止めてもらいやすくなります。

3. 受け入れられやすい伝え方のポイント

病気を伝える際には、相手が必要以上に心配しないよう、伝え方を工夫することが大切です。ポイントは3つあります。

3-1. ポジティブな言葉を選ぶ

相手が不安にならないよう、前向きな言葉を使いながら説明することが大切です。

悪い例:「病気のせいで大変なことが多いです…」
良い例:「定期的に通院は必要ですが、普段の生活には支障なく過ごしています」

3-2. 相手の不安を先回りして解消する

相手は「結婚生活にどう影響するのか?」を気にするものです。あらかじめ相手の疑問に答える形で伝えると、受け入れやすくなります。

:「通院は月に1回ほどで、普段の生活には支障がありません。仕事も問題なく続けています」

3-3. 負担を強調しすぎない

相手に「自分が支えなければいけない」と思わせる伝え方は避けましょう。「一緒に乗り越えていける」というスタンスを示すことが大切です。

:「病気のことを理解してくれる人と、一緒に歩んでいけたらと思っています」

4. 病気を伝えた後の相手の反応をどう受け止める?

病気を伝えた後の相手の反応はさまざまです。前向きに受け止めてくれる人もいれば、戸惑いを見せる人もいるでしょう。ここでは、相手の反応にどう対応すべきかを解説します。

4-1. 理解を示してくれる相手は大切にする

「問題ないよ」と受け止めてくれる相手は、結婚後も支え合える可能性が高いです。感謝の気持ちを伝えながら、関係を深めていきましょう。

4-2. 不安を口にする相手には時間を与える

相手が少し戸惑うのは、自然なことです。「すぐに答えを出してほしい」と焦らず、考える時間を与えましょう。

4-3. 否定的な反応をする相手はご縁がなかったと考える

「無理」「受け入れられない」とはっきり拒否する相手とは、無理に関係を続ける必要はありません。結婚生活は長いものなので、お互いに自然体でいられる相手を探すことが大切です。

まとめ

婚活で病気を伝えるかどうかは、慎重に考えるべき問題ですが、伝え方やタイミングを工夫すれば、理解してくれる相手と出会うことは十分可能です。

  • 結婚生活に影響があるかどうかを考える
  • 信頼関係が築けてから伝える(3~5回目のデート以降がおすすめ)
  • ポジティブな言葉で、負担を強調しすぎずに伝える

大切なのは、無理に隠さず、ありのままの自分を理解してくれる相手と出会うことです。自分に合った伝え方で、前向きに婚活を進めていきましょう。

※本記事は婚活におけるコミュニケーションや心理的配慮についての一般的なアドバイスをまとめたものであり、医療的判断や診断には該当しません。病気の詳細な影響や対処方法については、必ず主治医や専門カウンセラーにご相談ください。

参照元